親から相続した不動産を売却するときに、あらかじめ知っておくべき注意点をまとめました。不動産業界の手数料で、思っていたより低い手取り額になってしまうケースをそれぞれ分かりやすく解説していきます。
ネットが普及した現在。
所有している不動産を売却したいと思った時には、手軽にスマホで簡易査定ができるようになりました。
例えば現在、以下のようなお悩みはありませんか?
「父親から相続したけど、維持するもの大変だし手放そうかな?」
「今すぐではないけど、売却するとしたらいくらになるのだろう?」
知り合いに不動産業者がいない限り、多くの人はGoogle検索「不動産売却」と入力して簡易査定を行います。
最短数分で結果が出るサービスもあり、とても便利になりました。
しかし、売却時には売却に関わる「経費」も存在する事を見落としてはいけません。
意外と高く売れそうと期待を持っていても予想以上に経費がかかり、手取り額が少なくなるケースも沢山あります。
今すぐでなくても、不動産売却に関わる経費で見落としがないように「ココ」だけは押さえておきましょう。
仲介手数料とは、売買契約が成立した時に不動産業者に支払う報酬です。
この手数料には売却活動に要した「広告費」「活動費」等も含まれています。
3,000万円×3%+60,000円×消費税額=1,056,000円となります
※400万円を下回る成約額の場合は計算式が変わります。
住宅ローンを支払い中の場合は売却時に一括返済をする流れとなり、金融機関が設定している「抵当権」という権利も消す(抹消する)必要があります。
また、一括返済にあたり返済手数料を要します。
※金融機関、借入れ内容によって違いがあります。
2万円~3万円
5,000円~54,000円
不動産の売却時には隣接しているお隣との境(境界)を明確にする必要があります。
境(境界)を明確するためには測量士という専門家に依頼して、お隣様と境界確認を行う事が一般的な売却方法です。
測量については、土地の広さ等により費用が変わることと、測量と一言で言っても現況測量・境界復元・確定測量・地積更正登記など様々な内容があります。
30万円~40万円
※測量内容により上下します。
元々誰かが暮らしていた家であれば、不要な荷物が出てきます。
「想像以上に捨てるものがあって大変」という声が多く、ほとんどの方は荷物処分を専門としている業者へ依頼をする事になります。
10万円~40万円
※荷物量により上下します。
不動産広告で土地情報を見ると「古家付き」と掲載してある情報があります。
これは再生困難な古い家屋を“現状のまま”買主に引き渡すという売却方法です。
また、古い家屋を “残したまま” でも ”解体して更地“ でも、どちらでも売却は可能ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
150万円~200万円
※家屋の規模、塀、擁壁(土地の土台)、伐採、作業がしやすい場所かどうか等により金額が変わり ます。
不動産売却で特に注意したいのが「相続」した不動産です。
直近まで暮らしていた“我が家”ならまだしも、実家の相続の場合には親しか知らない情報が後から出てくる可能性も懸念しなければいけません。
土地取得の経緯、隣地との関係性等など、知ってそうで知らないリスクが潜んでいるからです。
「今すぐ売る」でなくても、先々の備えのために正しい知識と考え方を身につけておく事が “正しく不動産を所有し管理する“ につながると思います。
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